財団法人 和同会(現・一般財団法人和同会)は,国立大学法人東京医科歯科大学の前身である,東京高等歯科医学校(昭和3年設立)の校長であられた島峰 徹先生の提唱により,
昭和6年3月6日に,文部大臣(当時)の認可を受けて創設されました。
「和同」という語源は,「君子和而不同,小人同而不和」(「君子は和して同ぜず,小人は同じて和せず」論語第7巻第13子路編23)から採られたとされており,
島峰 徹先生によって命名されました(長尾 優先生著「島峰先生」伝記より)。
おかげさまで平成28年3月6日に創設85周年を迎えましたが,満州事変が勃発(昭和6年9月)し日本国内に戦争機運が高まっていった戦前から食糧難の戦後,
入院患者への基準給食実施(昭和25年4月)や基準寝具取扱実施(昭和36年5月),国立大学の法人化(平成16年4月)など,昭和初期より平成の今日まで,
変化の激しい85年を東京医科歯科大学の歴史と共に歩んでまいりました。
島峰 徹先生により寄付された当時2千円の設立基金で創設された和同会が今日あるのも,ひとえに大学教職員の皆様の並々ならぬご理解とご支援の賜と感謝する次第です。
また、公益法人改革に伴い当財団におきましても平成25年4月1日付で一般財団法人への移行登記が完了いたしました。
めまぐるしい社会状況の変化に適切に対応しながら,和同会の果たすべきさまざまな目的の達成に向け,今後とも更なる精進を重ねていく所存であります。
ここに一層のご理解とご支援をお願いするとともに,ご意見やご批判などもお寄せいただければ幸いに存じます。